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絵のある生活レポート

絵のある生活レポートでは、ラッセン、鈴木英人、笹倉鉄平、ヤマガタ、レイナートなどの版画アートを紹介しています。

クリスチャン・リース・ラッセン

ラッセン

版画を好きになったきっかけは、クリスチャン・ラッセンのイルカの絵でした。まるで生きているように戯れる二匹のイルカとブルーの美しさ、「イノセンス」との出会いでした。

 

ラッセンは10歳で家族と共にハワイ・マウイ島に移住しました。サーフィンに熱中すると同時に、サーフィンを通して絵画においても独自の作品スタイルを開発しました。自身の作品を「イリュージョナリー・リアリズム(幻想的なリアリズム)」と 呼び、光や波、海の生物を輝く色彩で描いています。 現在、環境保護に情熱を傾ける世界的なエコロジーアーティスト、マリンアーティストとして高い評価を得ています。また、国連の提携組織であるF.U.N.(Friends of the United Nations)から環境保護活動が認められ、国際オーシャン・イヤーの親善大使として任命されています。

 

1983年、国連の『クリーンオーシャンキャンペーン』のイメージアート『サンクチュアリ』を描き、この作品が1992年の3月13日付け国連記念切手として採用され、その収益金が国連の様々な活動に使われました。ラッセンは常に感動を与えてくれる海に恩返しをしたいという思いから、1990年自ら環境保護団体『シービジョン財団』を設立。各国の環境問題に協力をしてきました。日本でも、福井沖原油流出事故の際寄付を受けました。そうした活動から、ホノルル市は3月2日を『ラッセンの日』と制定しました。その他、サンディエゴ・ネバダ州も『ラッセンの日』を制定。1996年にはラッセンの作品が映画『フリッパー』のポスターに選ばれました。1997年クランクインした映画『I am the Earth』はラッセンが主人公を演じた映画です。この映画は、ユニセフの推薦映画となりニューヨーク国連本部でも上映。この年の国連『オーシャンイヤー』に関連してN.G.O.組織『F.U.N』の親善大使に選ばれ、世界中で環境保護を訴えました。

 

【プロフィール】

1956年 アメリカ カリフォルニア州生まれ。

1976年 作品を発表しはじめ、マリンアート画家としての地位を確立する一方、プロサーファー、プロウインドサーファーとしても活躍する。

1988年 ホノルルマラソンの公式アーチストとして選ばれる。

1990年 作品の収益の一部で環境保護団体「シービジョン財団」を設立する。

1992年 国連の「クリーン オーシャン キャンペーン」のイメージアートを手掛ける。環境保護活動に情熱を傾けるエコロジーアーチストとしても有名である。

1996年 映画「フリッパー」の公式ポスター制作する。

1998年 国際海洋年1998の公式ポスターを制作するとともにN.G.O.組織<F.U.N.>の親善大使に任命される。

 

 

 

 

 

 
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