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陶磁器のある生活レポート

陶磁器のある生活レポートでは、萩焼き、備前焼き、益子焼き、有田焼き、九谷焼き、京焼き・清水焼きなどの陶磁器を紹介しています。

萩焼き

萩焼き

一楽 二萩 三唐津といわれ、その暖かみから茶道に好まれて使われています。 淡いピンク色と乳白色の組み合わせが絶妙で、私は好んでお酒を飲む器に使っています。

 

【萩焼の特徴】

萩焼の大きな特徴は、焼き上がりの土の柔らかさとその吸水性にあります。萩焼きは登り窯によって、低火度で長時間ゆっくり と焼くため製品の感触が柔らかく、土があまり焼きしまっていないので重たく保湿性を持っています。さらに、吸水性があるため 長年使っていくうちにお茶やお酒が浸透して茶碗の色彩が変わり、茶人の間では「茶馴れ」といって珍重しています。
特徴の第2点目は、 萩焼きの形、装飾の素朴さにあります。萩焼においては、伝統的に朝鮮式の蹴りロクロが使用され、その微妙なブレを生かして製作 され、絵付けはほとんど行われていません。半面、土の配合、釉薬(うわぐすり)のかけ具合、ヘラ目などに登り窯の特有性によ る偶然の効果が期待されます。

 

【萩焼の歴史】

慶長の役(1592〜98年)の際、日本に連れて来られた李勺光(りしゃくこう)、李敬(りけい)のちの坂高麗左衛門(さかこうらいざえもん)により、毛利輝元のもとで萩焼は始められました。当初は高麗、李朝の焼物を目指すことが主眼だったが、御用窯元の初代三輪休雪が和風を取り入れ、今の萩焼の流れが作られました。

 

 

 

 

 

 
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