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西洋磁器のある生活レポート

西洋磁器のある生活レポートでは、ロイヤル・コペンハーゲン、マイセン、リヤドロなどの西洋磁器を紹介しています。

磁器の技法について

1.磁器

高火度で焼かれガラス化した白色で半透明の吸水性のないやきもので、珪石・礬土などが主成分となり、濁色・不透明で吸水性のある「陶器」よりも後になって作られました。

 

2.タピストリー

表面が柔らかいうちに布をはって焼き上げる技法です。 布目がついた素焼き素地ができ、その上に風景・花・人物などを絵付けします。 空白素地には顔料で吹きぼかし焼成します。 まるでキャンパス地の油絵作品のような仕上がりになります。

 

3.エッチング

この技法は高火度の質の高い磁器ほど品格や文様に奥行きが感じられますが、劇薬を使うので作業に危険があり、砂を吹き付ける方法も採られています。 多くの複雑な手間と困難さを伴いますので、高価で高品質な製品に限って使用されています。

 

4.ラスター彩

この技法の発明は9世紀、メソポタミア文明から始まりました。 特殊な絵具で絵付けし700度前後で焼成してできた皮膜は、光によって虹や真珠のような光沢を発します。

 

5.エナメル

光沢の強い不透明なガラス質を使った技法は、赤・黄・青・緑・ピンクの宝石のような豪華さと、ヨーロッパの勲章のような風貌をかもしだします。

 

6.転写

同じ絵柄を数多く生産するための印刷に似た絵付け技法で、1950年頃にイギリスで発明されました。上絵付けと下絵付けの2種類があります。

 

7.コバルト

青の着色剤として広く用いられます。最初に開発したのは有名なマイセンです。

 

8.銀彩

昔から銀は錆びやすいためあまり使われません。本銀を使うことは少なく、殆どの場合は磨かなくても光るパラジウム液を使用しています。

 

9.ビーディング

盛り上げ技法の一種で、イッチンとよばれる道具で点盛りした上から筆で金彩して焼き付けたのが金点盛りです。皿や花瓶などの高級品に多く使われ、花瓶口や窓抜きの縁周り、皿縁などの部分に使用されています。 細かく点状に盛り上げ、丹念に正確に装飾してゆくためかなりの職人芸が必要とされます。

 

10.モールド

石膏による割型のことで、組み合わせたり外したりできるように工夫されていて、人物・動物・建物など多様な型があります。

 

 

 

 

 
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